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2014年9月15日 (月)

山仲間紹介~火器編~

 実は私は「火器オタク」なのだ。以前はコールマンのランタンの収集に夢中になっていたが、あっという間に収納場所に困り、気がつくとストーブ(=バーナー、コンロ)収集に代わってしまった。部屋にはこれ以外に未使用のストーブもたくさんある。

 この記事では、私が実際に山で使用しているストーブを紹介する。

名称:オプティマス123R(スヴェア123)
愛称:クライマー
燃料:ホワイトガソリン
Optimus123

スウェーデン製。
100年以上前に開発されたが、当時からほとんど形が変わらない。
映画『剱岳 点の記』(2008)にも登場した。
とても小さく、荷物にもならず、以前-20℃の雪山でも、安定した火力が得られてから、私は絶対の信頼を置いている。
コールマンのストーブと違って火力の調節はできないが、そんなことは一切気にしない。
点火すると50CCバイクエンジンのような音がする。
他の人から「何かいいストーブはないか」と聞かれると、必ずこれを勧めている。
ちょっとした山料理や、コーヒーを入れるときに最適である。
プレヒートさせてから点火するのだが、その儀式がたまらない。同じコーヒーをガスストーブで入れた時よりも、おいしく感じるのは、私だけだろうか。

名称:トランギアTR-B25
燃料:アルコール
Trb25

スウェーデン製。
形がシンプルなため、故障もまずない。
新田次郎の小説『孤高の人』の加藤文太郎もアルコールストーブを使っていたと書かれており、彼に憧れて購入する。
燃料は、ドラッグストアで売っている普通のアルコールである。
燃焼時に音を出さないので、鳥のさえずりや、木々のこすれる音を聞きながらお湯を沸かすことができる。
山にはもちろん燃料用アルコールも持っていくが、実際は100円ショップで売っている固形燃料を使うことが多い。
家で「一人鍋」をするときにも大活躍である。

名称:マナスル121
燃料:灯油
Manaslu121

日本製。
裏面に”MADE IN JAPAN”と大きく刻印されている。
昭和31年に日本山岳会のマナスル初登頂を記念して命名された。
燃料もガソリンではなく、灯油であることも大きな魅力である。点火すると灯油の力強さに感動する。
多少かさばるのが難だか、丁寧なつくりのJAPAN品質である。
これでつくった鍋物を食べると体も心も温まる。
山以外にも、花見の時にも使っている。

〈まとめ〉
 ガスストーブが一般的となり、その安全性と手軽さから、このようなストーブを山に持ち込む人も少なくなった。だからこそ、これらを使っていると、その珍しさから何かと他の登山者から声をかけれられる。これもコミュニケーションの一つだと考えている。
 植村直己は、極地探検の際に、火器が無事に点火するたびに毎回「火さん、ありがとう」と手を合わせていたという。それだけ火器類の管理は重要なのである。
 火というのは不思議である。見つめているだけで安心感が得られる。本来、登山活動は、とても原始的な活動であるが、このような手間暇をかける満足感も、すばらしいものである。

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登山」カテゴリの記事

コメント

おおっ
やっぱり男は道具からですね
火器オタク
いい~響きです

まんたろう様、コメントありがとうございます。
さすが、まんたろう様。男のロマンをわかってくださる(笑)。
使うもよし、飾って愛でるもよし。
ほとんどビョーキです(爆)

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