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2014年11月 5日 (水)

天寿を全うして

 祖母の葬儀より帰宅した。無事に私たち一族が笑顔で送ることができた。祖母にはずいぶんとかわいがってもらった。祖母の命日と私の誕生日が一緒となったことに、嬉しさすら感じる。

 祖母と母とは、血のつながりはない。母が高校一年のときに実の祖母が亡くなった。しかし、まだ叔母や叔父にあたる妹や弟が小さかったため、後妻として母の実家に入ったのだ。母は、当時は多感な時期であり複雑な気持ちであったそうだが、無事に私たちを嫁に出してくれた立派な母親だと常々言っている。

 祖母は、大正の初めに築地で生まれ、神田で育った。いわゆる「大正乙女」である。もちろん現在の築地が日本橋の魚河岸より移転する前ことであり、当時は御大尽の娘として何不自由なく育てられた。しかし、若かりしころ腎結核を患い、当時の医学では子どもを生んではいけないと言われたそうである。また、急に5人の母親として田舎の家に入ることとなり、本人もかなり驚きと抵抗があったそうだが、現在では素晴らしい8人の祖母、11人の曾祖母となった。

 叔父が子ども時代からの写真をスライドとして上映してくれた。私は初めて観たのだが、あまりに古すぎて歴史絵巻を見ているようであった。祖母は「娘時代は『神保町小町』といわれていたのよ」と笑いながら言っていたが、確かにそのころの写真をみると、美人でおしゃれであった。

 家族葬として湿っぽさは一切なく、笑い声に囲まれた葬儀であった。今頃は無事に天国にたどり着いたことであろう。

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

天寿をまっとうされた、良きおばあちゃんだったのですね。心からお悔やみを申し上げます。

血のつながりが無くても素敵な家族になれたんですね。
御婆様の努力も凄い物だったと想像します。
人の奥深さを考えさせられました。
とんぼさん 素敵な出会いを経験しているんですね。

御婆様のご冥福をお祈りします。

でんでん大将様、コメントありがとうございます。
大好きなオバアちゃんでした。
最後まで笑顔でした。

マーチャン様、コメントありがとうございました。
物語の中では、継母というのはいじめる役が多いですが、
とてもやさしいオバアちゃんで、私は大好きでした。
今頃は、祖父と実の祖母、そして祖母の三人で
天国で楽しくすごしていることと思います。

こんばんは。
遅くなりましたが、お悔やみ申し上げます。
新聞に、同じようなことが書いてあったのを思い出しました。
とんぼさんの場合は、誕生日=命日ですが、投稿者の人は、結婚記念日=命日だったような・・・。
とんぼさんのおばあちゃま、きっと、お誕生日に思い出してネと思っていらっしゃるのでしょう・・・。

グッピーちゃん、コメントありがとうございます。
私にとっては、生まれたときからたった一人の大好きなおばあちゃんでした。
母方の直系の孫に当たるいとこも、
わたしのことをとても慕ってくれています。
こんど飲みにいこうかと考えています。

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