アナウンスメント効果
12月4日「読売新聞(夕刊)」より引用・要約する。
1 記事要約
(1)「バンドワゴン効果」と「アンダードッグ効果」
新聞社やテレビ局などによる事前の選挙報道が、有権者の投票行動に影響があるとされる。これを「アナウンスメント効果」と言う。その効果は二種類あり、投票先を決めていない有権者が、優勢と報じられた候補や政党に投票する「バンドワゴン(勝ち馬)効果」と、劣勢とされた側に流れる「アンダードッグ(判官びいき、負け犬)効果」の両方が指摘されている。
(2)小選挙区制での効果
有権者が「死に票」になるのを嫌い、当選する可能性が高い候補に投票する傾向が出やすいとされる。
一方で「自分の1票で結果が変わるかも」と感じて、劣勢が報じられる候補に投票するケースも想定され、結果的には相殺されるという見方もある。
(3)中選挙区制での効果
「判官びいき効果」は、中選挙区制時代に多く表れたとされる。
(4)各陣営への効果
候補や政党の優劣絡む選挙報道は、有権者への影響よりも、各陣営への心理的効果の方が大きいとの指摘もある。
2 私見
昨日の新聞各紙の世論調査では「自民党もしくは自公両党で300議席を超える勢い」との報道であった。おそらくこの調査どおりにとなるであろう。各候補者や政党に関するコメントは、当ブログでは差し控える。
前回の選挙において官僚・政治家ともに「増税しなければ大変なことになる」と力説していたのは、いったい何だったのだろうか。確かに増税しないことを叫べは、有権者の耳に心地よい。理屈はわかるが、財政赤字を先延ばししても本当によいのだろうか。反対に「ただちに増税せよ」と訴える政党が皆無であるのが気になる。また、今回の増税延期確認選挙で的を争点なき争点に絞り、それ以外の大きな問題を隠してしまったことも疑問である。大量議席を確保した後に、一気に通過させるのであろう。
私は「アマノジャク」なのだろうか。
« 『幸せになる3つの条件』~ニール・パスリチャ~ | トップページ | 山を愛する人(私見) »
「新聞記事」カテゴリの記事
- 「責任を他の人に求める姿勢が出世することに重要だったのか」~中野信子氏・スポーツ報知~(2020.10.13)
- さいたま市保健所、PCR検査抑制~時事通信の報道から~(2020.04.11)
- 「打ち言葉」にも、ご用心~読売新聞より~(2018.03.04)
- 独りで、旅に出なさい。~伊集院静~(2018.01.14)
- 本を抱えて日帰り旅行~天声人語~(2017.07.10)
最近のコメント