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2016年12月17日 (土)

自己の職業病への反省~漱石『三四郎』再読~

漱石没後100年。

12月9日放送BSプレミアム「深読み読書会『夏目漱石”三四郎”~108年目のプロポーズ」を繰り返し観る。

この番組は、元祖「青春小説のバイブル」と呼ばれる漱石の『三四郎』について、それを深読みし、この小説に隠されている数々の謎を読み解く「文学エンターテイメント」として作り上げたものである。

若かりし頃、確かにこの本を斜め読みはしたものの、当時はその良さを理解することができなかった。しかし、番組を観るうちに再読したくなり、すぐに書店で購入した。

実際に本を手にしてみると、自分の職業病に気づく。

せっかく番組の中で、漱石の文学表現の美しさを紹介しているのにもかかわらず、自分が読む時には、それらを全て排除してしまう。

これはまさに、「職業病」とも言える。

法学論文や判決文の中には、美的形容詞は存在しない。人間の関係性を解明するときは、事実だけを追い求め、推測は避ける。美的形容詞は不要な表現であり、これらに基づく憶測や想像は、事実を誤認する危険行為なのである。

文学に親しみ、「芸術」として楽しむ。これは読者の心の余裕を示すものとも言える。

しかし今の自分には、それができない。

これは自分に余裕が無いことを、明確に示す事実と言えよう。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

大変な仕事をこなされておいでなのですね。
俺などはリタイアして⭕年ですので、農業を
しながら、気楽に生きています。
その中から、時には詩歌を拾い、また、
怒ったり、無駄な抵抗をしたり
何とかして生きているだけです。
俺も『三四郎』若い頃、読んだ記憶があります。

でんでん大将様、コメントありがとうございます。
大した仕事ではないですよ。
ただ、忙しすぎですけどね(笑)
自分でもう、すうす気づいていたのですが、
文学を楽しむことができない頭になってしまっていたのです。
そこで、大将の文学的な記事を拝読させていただきながら、
社会復帰できるようにしています。
これからもよろしくお願いします。

とんでもないです、汗顔のいたりです。
こちらこそ今後も宜しくお願い致します。

でんでんn大将様、コメントありがとうございます。
大将の文章は、とても美しいです。
大将のような文章が書けるようになりたいものです。

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