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2017年1月 7日 (土)

丹沢縦走(その1)~西丹沢自然教室から青ケ岳山荘~

私が百名山の一つに丹沢山を取り上げたのは、
個々の峰ではなく、
全体としての立派さからである。

   ~深田久弥『日本百名山』~

 平成29年の初登山として丹沢山塊に登った。単に百名山のピーク・ハントを目指すのであれば、大倉やヤビツ峠からの往復で解決できる。そのコースについてはすでに何度も登っている。そこで深田が記すとおり、丹沢の魅力を満喫するために、今回初めて西丹沢から東へ縦走するコースを選択した。

 山仲間と5時にいつもの場所で合流、7時半に大倉バス停に到着した。そこの駐車場に車を置き、バスで渋沢駅に向かい、新松田駅を目指す。

 新松田駅では、高架橋から富士山を遠望できる窓が開いていた。私たちのような遠方から来たものにとっては、ありがたい心づくしだ。

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 新松田駅からバスに乗り、終点の西丹沢自然教室で下車した。11時に登山を開始する。ザックに3.8ℓの水を背負う。丹沢山塊には水場がない。特に冬場は湧き水が涸れてしまうことがしばしばある。全くの雪山ならば雪を溶かして水を作ることも可能なのだが、丹沢にはそこまでの積雪はない。

 登山開始後1時間でゴーラ沢に到着した。開始早々なかなかの急なコースでもあった。

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 休憩後、標識に従い東沢を登る。その対岸に転落した一台の車を発見した。後に山小屋で教えてもらったことだが、この車両は以前から放置されているとのことである。しかし、車両を発見したときは、同行した山仲間共々、正月休みに転落した事故車かと考え、すみやかに救助と緊急通報しなければならないと判断した。

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 今思えば、実に人騒がせな放置車両である。携帯電話は沢沿いのため圏外。無線機も谷間で使えない。また時期が時期なために、他の登山者とも出会わない。誰でも頭から転落していている車両を発見すれば尋常ではないと考えるはずだ。

 救助のため、近くに向かおうとするが、深い沢を降りるには持参したザイルの長さが不足している。具体的にどうするかと、同行している仲間と真剣に考えた。結局、山小屋に到着してから報告し、判断を仰ぐことにした。しかし、そうすることで結果としては、大いに幸いした。もしあの時、真面目に警察に通報していたらと思うと、今でも恥ずかしくなる。だが本音としては、回収できない車であるならば、せめてブルーシートを掛けるぐらいの対応をしてもらいたいという腹立たしさも、確かに残った。

 背負ったザックの重さを感じながら展望園地に到着する。地図に示されたコースタイムより、ずいぶんと遅れている。時折すれ違う下りの登山者に距離と時間を聞き、手元の高度計を何度も確認しながら到着した。

 富士のお山というのはいつ見ても美しい。これまでの疲れを吹き飛ばしてくれる。新しい年を迎えるにあたり、とてもすがすがしい気持ちにさせてくれた。

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 しばらく休憩をとった後、頂上を目指す。ずいぶんと自分の体力も落ちたものだ。荷物があるとはいえ、ペースがゆっくりとなってしまう。なんとか日没前に檜洞丸(別名:青ケ岳・1601m)に到着した。

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 登山とは不思議なものだ。疲れているときは10歩登って一休みすることなどしばしばある。その時は、なんでこんな苦しい思いをするのだろうと考えるのだが、下山すると、苦しみを忘れてしまうのだ。

 しばらく山頂で夕日と富士山を楽しんだ後、本日の宿である頂上直下の青ケ岳山荘に到着した。

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 青ケ岳山荘は、現在のオーナーが強いポリシーと信念を持って再建したものだ。詳細については公式HPを確認してもらいたい。私が宿泊前に読んだときは、ずいぶんと難しいオーナーが経営する山小屋だと感じた。そのことについて小屋番さんに質問してみると、確かにオーナーの強い信念はあるが、常識的に過ごしてもらえれば、まったく問題ないと答えてくれた。

 確かに小屋番さんのおっしゃるとおりの山小屋であった。練炭の掘りごたつで温まりながら、同宿するほかの方との軽い宴会中に、かつてこの小屋で使用していた石油ランプを点灯してもらった。ランプの光は温もりのある光だ。LED光線に慣れてしまっている自分にとっては、心が和む光でもあった。

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 小屋番さんから、撮影した写真を拝見させてもらう。その実力はプロ並みと言っても過言ではない。この写真をSNS等にアップしないのかと聞いたところ、特に考えていないという。

 確かにこの小屋の食事は質素だが、この小屋ではヘリコプターを使わず、全て歩荷による荷揚げで行っているという。もちろん食べ残しは厳禁であるが、男性の場合はもう少しと感じるかもしれない。

 この小屋の自慢は布団である。通常山小屋の布団は使い古され、独特のにおいがして、湿っていることが多い。しかし、この小屋の布団はとても清潔である。おかげで、その晩は快適な睡眠を得ることができた。本当に感謝である。

 翌日の朝食は、オーナー手作りのおいしい煮物をお腹に納め、小屋番さんの丁寧な見送りを受け、8時に丹沢山塊の縦走に向かった。

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登山」カテゴリの記事

コメント

色んなお話と写真をありがとうございます。私は登山は苦手なので、しげまるさんがちょっぴりうらやましく思います。
しかしあの車、どうにかならないのでしょうか???

グッピーちゃん、コメントありがとうございます。
私の場合は、「山に登る」と考えるのではなく、
単純に「山に逃げている」だけですよ(笑)。
本当に人騒がせな放置車両ですね。
今考えれば、事故車ならば保険会社が回収するのでしょうが、
山中に投棄された車だからこそ、回収できないのでしょうね。
そのときには、自動車の協会が費用負担して片付けると聞いたことがあるのですが・・・。

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