サソリとカエルの話
ある森に一匹のサソリがいた。
サソリは川の向こう岸に行きたかった。
しかし、サソリは泳げなかった。
そこでカエルに向こう岸まで運んでもらうように頼んだ。
「カエルくん。俺を背負って 向こう岸まで泳いでくれないか。」
カエルは断った。
「いやだよ。サソリさんを背中に乗せたら きっと君は僕を刺し殺すだろう。」
しかし サソリは食い下がる。
「君を刺したら 俺まで溺れ死んじまう。そんなにバカな事はしないよ。」
これに納得したカエルは、サソリを背負って川を泳ぐ事にした。
川の流れは穏やかでサソリ一匹背負っても問題なく泳ぎきれそうな距離だった。
しかし半ばまで泳ぐと カエルの背中に激痛が走った。
後ろを振り返ると サソリが尻尾を突き立てている。
薄れ行く意識の中で カエルはサソリに質問をした。
「サソリさん。 何故僕を刺したんだい? これでは君も死んでしまうだろう。」
サソリは最期に答えた。
「仕方が無いさ。 なぜなら俺はサソリだから」
・・・・・・・・・・
一部アレンジしたが、とある本に書いてあった話。
仮にこのサソリが川を渡りきったところで刺したとしても、
「人の本質を見抜けなかったあなたも悪い。許してあげなさい。」
という話だと理解した。
この話は、人によっていろいろな解釈があってよいと思う。
皆さんは、この話をどのように読みとりますか。
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しげまるさん、こんばんは。
そうですね、騙す方も悪いが、騙される方も悪いって事なのかも?
投稿: グッピーちゃん | 2017年12月 6日 (水) 22時10分
なかなか難しい問題だと思います。
一方で、
「人の本質は変えられない。だから騙されるなよ」
という読み方もできますよね。
投稿: しげまる | 2017年12月 6日 (水) 22時22分