「打ち言葉」にも、ご用心~読売新聞より~
〈記事要約〉
記事名:SNS「打ち言葉」浸透 「世代間認知度に注意」
2日、文化庁の文化審議会国語分科会は、言葉によるコミュニケーションで互いに理解を深めるための報告書をまとめた。今回は、メールやSNSで打ち込む「打ち言葉」を新たなコミュニケーションとして位置づけ、世代間で使用する認知度の差が大きいことを意識してやりとりすべきと指摘した。
報告書では、若い世代を中心とした「打ち言葉」について「話し言葉の要素を多く含む新しい書き言葉」とした。打ち言葉では絵文字や若者独特の表記も登場しており、その使用に関して「特有の表記は誰に対しても通じるものではないこと」を意識するように促した。さらに報告書では、コミュニケーションの課題として、言葉の変化や自分とは異なる言葉遣いを認めないといった「寛容さに欠ける風潮や、スマートフォンなどの普及で高齢層を中心に、「知らない言葉に触れる機会」が増加したことをあげた。このような状況でコミュニケーションに必要な4要素として
正確さ:必要な内容を誤りなく、過不足なく伝え合う
分かりやすさ:内容を十分に理解できるように表現を工夫する
ふさわしさ:目的や場面、相手の気持ちに配慮した言い方を工夫する
敬意と親しさ:互いに心地良い距離をとりながら伝え合う
を示し、伝える相手や場面に応じてバランスを考えることが重要だと指摘した。
また、報告書はコミュニケーションの課題や解決法について35のQ&Aを例示し、専門家には、専門的な知識のない一般の人に伝える場合、日常的な言葉に言い換えるように促す一方、一般の人には新聞やテレビなどで新しい情報を得て知識を広げることを求めた。
~3月3日『読売新聞』より引用・要約~
〈感想〉
文化審議会国語分科会が、いわゆる「打ち言葉」を新たなコミュニケーションの形として位置づけたことは、ほぼ当然の結果といえよう。しかし、その運用に関して、使用者側の立場や雰囲気を踏まえて「考える力」を求めたことは、特筆すべきことである。
「言語コミュニケーションで意識すべき4要素」についての内容は、きわめて当然のことだが、日常的にしっかり守られているかといえば、とても難しい問題だ。
古来より言葉は「言霊」とも言われている。気をつけなければならない。
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しげまるさん、こんばんは。
>古来より言葉は「言霊」とも言われている。気をつけなければならない。
本当に、そうですね。
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」とも言われますし。
投稿: グッピーちゃん | 2018年3月 4日 (日) 18時55分
全くですね
自分はそういう意味では雑な方なので
グッピーちゃんさんがお書きになった
「一言既に出ずれば駟馬も追い難し」
恥ずかしながら初めて聞いたので調べてみると
なるほどです
気をつけなきゃなぁ~
投稿: まんたろう | 2018年3月 5日 (月) 04時10分
人間 分かっていても、失敗の言葉が・・・。
それの繰り返しで成長していくのだと思っています。
人が傷つく言葉は言わない・・・、そ~思っていても、
傷ついた!!!と言われる事もあります。
言葉って本当に難しい!!!。
私の信条・・・人の悪口は言わない!!!です。
投稿: マーチャン | 2018年3月 5日 (月) 08時50分
言葉は、時に人を勇気付け、時に人を深く傷つける。
話し言葉に書き言葉、そしてpcなどでの打ち言葉。
常に相手に寄り添える言葉を使いたいものです。
投稿: しげまる | 2018年3月12日 (月) 13時07分
まんたろう様は、とても繊細で丁寧な方ですよ。
日ごろから十分すぎるほど、気を遣われていらっしゃるのではありませんか?
投稿: しげまる | 2018年3月12日 (月) 15時20分
そうですね。おっしゃるとおり、人の悪口を言わないことに限りますね。
私も気をつけます。
投稿: しげまる | 2018年3月12日 (月) 15時40分