立山縦走~第4日目午前 富士ノ折立・大汝山・雄山~
8月22日午前3時半、雷鳥の鳴き声で目を覚ます。鎮痛剤の威力は素晴らしい。前日にあれだけ歩いたのに、普段なら大騒ぎする筋肉痛がほとんどないのだ。
単独行でテント泊となると何に重点を置くかが分かれる。私の場合は、安全対策に力を入れてしまうため、どうしても食事関係は手薄となってしまう。
普段ならオプチマス123Rを使用するのだが、今回は軽量化を図り、トランギアのアルコールバーナーを持参した。アルコールバーナーを点火してお湯を沸かし、アルファー米の袋にそそぐ。アルファー米であれ、山でお米を食べないと力が出ない。アルコールバーナーは軽くてよいのだが、風が強いと、燃料の消費が特に激しい。テントの中で使用した場合、万が一ひっくり返すと、テントの中が火の海になる。バーナー・ストーブ問題は、今後さらに検討する必要がありそうだ。
午前6時、雷鳥沢キャンプ場を出発する。計画書では別山、立山、浄土山の立山三山を縦走する予定であったが、立山(富士ノ折立・大汝山・雄山)のみを縦走することに変更した。
大走りルートを登る。静かな登山道である。すれ違う人はほとんどいない。途中、ガレ場もあるものの、適宜休憩をとりながらゆっくり登る。昨日と違って、途中の植物を愛でる余裕もある。
天気もだんだん回復してきた。「急ぐ旅ではござらん」と、自分に言い聞かせながら静かに登る。
氷河や景色を眺めながら、神秘の山を静かに登る。「その人を山好きにするなら、立山に行け」と言うそうだ。納得である。
9時50分、立山の一つ、「富士ノ折立」到着。ザックを下ろして2999mの頂上に登る。
次の目標は、大汝山。ここにある大汝休憩所は、映画『春を背負って』のロケ地、菫(すみれ)小屋として登場している。
社務所前には、小学生たちが集合している。地元富山では、立山に登って一人前という風習があり、いまでも学校登山が行われている。なかなかうるさい時代で先生方も大変だろうが、ぜひこの伝統文化を維持してもらいたいものだ。
下界に戻ったら、きっといいことがあるでしょう。
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コメント
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剱岳だけでなく、立山も登ったんですか。
今年一番の思い出に残るような山旅だったのでは。
私もまだ諦めてませんが、年々体力が低下する年齢なので、あまり先延ばしせず剱を目指したいですね。参考にさせて頂きます。m(__)m
投稿: ハル | 2018年9月 2日 (日) 11時55分
まだまだお若いですよ。
実際に山に登っても、私よりもずいぶん人生の先輩方たくさんおられましたよ。
実は、私も登る前は年齢のことを気にしていたのですが、
まだまだ登らなきゃと考えを改めました。
投稿: しげまる | 2018年9月 2日 (日) 12時09分