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2020年1月12日 (日)

恩師の最終講義

 今年度にて退職される恩師の教授の最終講義を受けた。私が学生の頃は、若々しい研究者であったが、あれから多くの学生を指導され、温厚な性格はそのままに、貫禄のある教授として、多くの関係者や卒業生の前でご講義をなさった。講義の中で時折でてくる名前や学説に、「ああ、なつかしい。」とうなずきながらも、形而上学的な内容であり、当時と変わらぬ難解な講義であった。

 その後、近くのホテルで開かれたパーティーでは、いろいろな大学の教授からの祝辞があった。すべて教授の研究室から巣立った元ゼミ生だ。教授は、ずいぶんと多くの後進を育てられたのだと改めて尊敬する。

 パーティーの途中、教授が私たちの席に立ち寄り、「しげまる君は、まだあの仕事続けているのか。」と声をかけてくださった。「はいおかげさまで、まだクビにならず働いております。」と笑って答える。しかし教授からの真の意味のお声掛けは、そういうことではない。教授には、就職後しばらく過ぎてから、他大学の大学院に進学したことを報告してあったので、おそらくその大学院修了後に私が研究者の道に進んだと思っていてくださったようだ。自分で書くのも恥ずかしいのだが、当時の私は、おそらくゼミの中で一番弟子と言われる学生であったとおもう。しかし、卒業後何十年もたつと、単なる平凡なサラリーマンでしかなかったのである。

 教授の退職パーティーにお招きいただき、直接お会いできたのは嬉しかった。しかし、ゼミの先輩や後輩たちの華麗な肩書を見てしまうと、「自分はいったい何をしていたのだろうか。」と情けなく、悲しくなってしまった。

 さらに教授の奥様からもお声掛けいただいた。奥様まで私のことを覚えてくださっていたのは、とてもありがたいことである。私も残り人生を教授や奥様からの期待を裏切ることなく、うだつの上がらないヒラリーマンのままではあるが、しっかりと過ごしていきたい。

 

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