接触確認アプリ狂騒曲
私のスマホには、厚生労働省の接触確認アプリ(COCOA)がインストールされている。
何気なくアプリを開いてみると、
の、表示がでていた。
どこで接触したのだろうと、冷や汗が出る。
早速、アプリの案内に従って受診・相談センターに電話をする。
しかし、なんどかけても話し中でつながらない。
近所のかかりつけ医に電話をすると、「お熱はありますか」と聞かれる。
特に、熱があることもない。
さらに「のどの痛み、咳やくしゃみはありますか」と聞かれると、少しは喉もいたく、咳やくしゃみもでてくる。
思えば、昨日から花粉がひどく、市販の薬を飲んでいるのだった。
結局、「うちは発熱外来なので、熱がなければ受け付けられません。」との無常の答えであった。
どうしたらよいのかわからず、
県の検索サイトからPCR検査を実施している薬局に問い合わせをし、14時からの予約をとった。
確かに、職場でも新型コロナウィルスの感染者や濃厚接触者がちらほらでている。
普段、マスクや手洗いをよくして感染予防に努めていたが、まさか自分にこのような通知が来るとは思ってもいなかった。
急きょ職場に休みの連絡を入れ、そのまま布団に入ってしまった。
しばらく布団で寝ていたのち、
14時に予約した薬局で検査を受ける。まずは体温測定。
35.6℃だ。
「くしゃみや咳はありますか」の質問に、「毎年、この時期花粉症で薬を飲んでいます」と正直に答えると、
検査される方の表情が一瞬こわばる。「ちょっと待っててください」と言われ待っていると、
「ここは医療機関ではないので、くしゃみや咳のあるかたの検査はできません。」と、ここでも無常の答えを言われてしまった。
「どこで接触したのだろう。」と自問自答しながらすごすご自宅へ戻る。
そこで再度、県の受信・相談センターに電話をすると、すぐにつながり、
結局、「感染者との接触の表示がされても、発熱がなければ大丈夫です。しばらく様子を見ましょう。」との回答を得た。
まったく、正直者はバカを見るよい例だと思う。
それにしても、自分のメンタルの弱さにもあきれ返る。
「喉が痛いですか」と、言われれば、だんだん喉も痛くなり、
「頭は痛くないですか」と、言われれば、だんだん頭が痛くなる気もしてくる。
結局は、その後発熱等は一切なかったのだが、接触確認アプリに振り回された1日であった。
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